こんなサイトを見つけました。

もっともらしいことを言ってますが、肝心な話をしていません。

世間一般でいう『偽装留学生』とはどんな留学生のことでしょうか？

要は『留学生』と偽って来日した外国人のことを指す、ということです。

それ以上でもそれ以下でもないでしょう。

ここで言葉遊びなんぞするつもりはありません。

では、どのようなことを偽っているのでしょうか？

こんなこともはっきりしています。

偽造書類を使って虚偽の申請をして日本へ来る、とうことです。

前回の記事にも書いたとおり、留学を希望する外国人が法務省（入管）に在留資格申請をする際、たくさんの書類を提出しなければなりません。その書類のほとんどが経済的な証明であって、物価の高い日本へ来ても困らずにやっていけるほどの経済力があることを証明し、初めて在留資格が下りるのです。

つまり、日本にいる留学生が経済的に困るなんてことはあり得ないのです。

それを、偽造にならない虚偽の事実をねつ造したり偽造書類を提出したりして、実際には日本で留学生活を送ることなど出来ない経済力の『貧困層』が在留資格『留学』を取得して合法的に日本へ入国してきます。

こういう『偽装』が様々な問題を起こし、悲劇に巻き込まれたりしています。

その良い例が、名古屋入管でのスリランカ女性の死です。

スリランカ人女性が名古屋入管で亡くなりました。

ニュースではいろいろなことが言われています。

【週刊女性】
『ウィシュマさんは留学ビザで来日したが、途中で学費が払えなくなり日本語学校を中退。在留資格を失ったことで昨年8月に収容された。』

【弁護士ドットコムニュース】
『亡くなった女性への面会を続けていた「START」（外国人労働者・難民と共に歩む会）によると、女性は来日後、日本語学校で勉強をしていたが、仕送りが途絶え、学費が払えなくなったことからビザが失効し、昨年8月に収容された。』

入管の酷さには、本当に吐き気を催します。

けど、

【PRESIDENT Online】
『学費が払えず退学となり、在留資格を失った。…（略）…本当に仕送りを受けていたかどうかは確かめられていない。また、「母親が家を抵当にローンを組み」（2021年4月16日電子版）留学費用を工面していることからして、当初から女性には留学ビザ取得に十分な経済力がなかった可能性がある。』

この出井さんの見解が自然であり、普通（多数派）でしょう。

何度も言います。

学費が払えなくなった時点でおかしいのです。

退学なんて言ってないで、偽装留学が発覚したら速やかに帰国させるべきでしょう。

けど、日本語学校は偽装留学生だと分かっても、めったなことでは帰国させません。なぜなら、彼らは大事な『金づる』で、ちゃんと卒業まで在学して学費を払っていただかなくてはならないからです。いや、それ以前に現地のエージェントとつるんで偽造書類のねつ造に加担して入管へ在留資格申請をしているわけですから、金がないことなんて百も承知。働いて学費を払っていただかないと金儲けができないもんですから、あの手この手でバイトをさせようとします。けど、このコロナ禍。バイトなんかありません。潜っちゃう（不法滞在）留学生が出るのも無理はありません。

そこら辺、ジャーナリストの出井さんはずっと言い続けてました。

『８割以上の日本語学校が偽装留学生頼み』
https://president.jp/articles/-/28422?page=1

まさに現代の奴隷制度。

このような『偽装』して来日する外国人留学生を扱っている日本語学校の日本語教師の皆さんは、良心が痛まないのでしょうか？

日本語学校をずっと見てきたミミーからすれば、これらの責任は、圧倒的に日本語学校にあると思っています。殺人的物価高の日本で生活するのに週28時間のアルバイトでは無理だって、余程の馬鹿でも分かります。それを言葉巧みに嘘八百を並べ立てて騙して連れて来る仲介業者や、それと知ってて受け入れる日本語学校。

在越日本大使館でも呼びかけていますね。

他の国では呼びかけているのでしょうか。

今回、公認日本語教師（仮）という国家資格が設けられます。

国家資格で免許制度である以上、勤務先の犯罪行為、不正行為は然るべき行政機関に告発する義務が生じます。

病院では、各病棟、各科ごとに病床数とそれに振り分ける看護師の数が決められています。３床あたり１人の看護師を置かなければならない重症病棟に、７床あたり１人の割合で看護師を置いているような病院に勤める看護師は、告発しなければ自分の国家資格（免許）が危うくなります。それと同じです。

公認日本語教師には、どれほどの良心や倫理観が求められるのでしょうか。

日本に出稼ぎに来る場合、留学生では生活できません。

ましてや、100万円もの借金をしてまで来ようものなら地獄の生活です。

仲介業者から搾取され、日本語学校から搾取され、働けど働けど…じっと手を見ても夢など果たせません。
そこから生まれる悲劇が、止められるのでしょうか。

今度は、特定技能で堂々と来られるようになります。

留学生を偽装せずとも十分に働けます。

週28時間なんて縛りもなく、就労に関しては厚生労働省に守られます（はず）。

真面目な、意識の高い（中には親や母国社会から逃げてくる）留学生がやってきます。

国家資格創設と同時に、こんな時代が来るのでしょうか。


あ、公認日本語教師なんて資格を設けなくても良い画期的な方法があります。

日本国内の日本語学校から進学する際も、在留期間更新の際、外部試験でN2相当の証明書を入管に提出させればいいのです。そうすれば、日本語能力をつけさせられない、一般の日本人でも教えられるようなレベルの指導しか出来ない『なんちゃって日本語教師』や悪質日本語学校は自然淘汰されるでしょう。

受験するお金がない？
金がない学生が可哀想？

その学生は『偽装留学生』ですか？
日本で生活できる経済力があるなら問題ないでしょう。
この手の話で反対する日本語狂師、「悪質日本語学校なんて、一部の学校だ！」なんて根拠もなく主張する方たちって、『なんちゃって日本語教師』の典型でしょ（笑）？

ビザ取り大学や専門学校がつぶれる？

目先の延命ばかり考えて来て、経営努力してこなかった大学や専門学校が悪い。

日本語教育推進法と聞いてこんな名称が思い浮かぶのは、ミミーだけでしょうか（笑）？