先日、第104回日本語教育小委員会の議事次第が発表されました。
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/nihongo/nihongo_104/
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/nihongo/nihongo_104/
ここまでの流れからして、言語の4技能+やりとりが重視されることは確実のようです。
…って、何をいまさら…ってところですが、ここでいうのは、日本語能力試験のような試験では、日本語能力を評価できない、ということです。
私が子どもの頃の語学検定と言うと、やはり『産出』が無視された検定試験ばかりでした。英語検定試験なんてのは、形ばかりの面接試験があって、問題集を買えばそこに質問事項が載っており、それに対する模範解答をほぼほぼ丸暗記して臨めば合格するような『やらせ検定』でした。その結果、英検で上位級を持っている人間でも、まともな英会話なんぞ出来ない現実がありました。
それに比べて日本語能力試験は?
遥かに酷い試験ですよね。
どこぞのサイトにも書かれていて、日本語教育業界以外のサイトでも紹介されています。
日本語能力試験では、日本語の会話力は評価できない、つまり、コミュニケーションの日本語の能力を判定する試験ではない、と。
何をいまさら、なんて思ってしまいますが、産出がどうこう言う以前に面接試験すらない、机上の学習で合格出来てしまう語学検定試験なのです!
でもって、日本国内の日本語教師が勘違いしてしまうのは、日本国内の日本語学校から日本語能力試験を受験する留学生は、皆、日本国内での生活経験があるということです。つまり、日常の学校生活で自然と日本語の会話力を身に着けています。だから、日本語でコミュニケーションが取れる留学生が日本語能力試験の上位級に合格すると、さも日本語でのコミュニケーション能力が高いことの証明のように勘違いしてしまいます。それに対し、海外受験者は、かつて日本社会でも行われていた言語知識中心の語学検定同様、上位級を取得しても、コミュニケーションが取れるとは限らない日本語力です。
そう。
かつて、東京大学に合格できるほどの英語力を持っていても、英会話が全くできない偏った英語教育と同じです。
文化庁が発表したこれまでの議事次第の流れを見る限り、4技能+やりとりを重視していけば、さらに言うなら、日本人の英語教育で行われている改革のような方向で日本語教育も改革されて行けば、現行の日本語能力試験が生き延びる可能性は極めて低いでしょう。
今回、注目しているのは『ロールプレイテスト』です。
この試験、既に導入している日本語学校もあれば様々な日本語会話教室もあるでしょう。実はミミーの学校でも実施しています。けど、ミミーの学校で導入しようとしたとき、散々、文句が出ました。時間が無いだの教室が無いだの人手が足りないだの。でも、つるの一声で導入し、嫌なら辞めてもらうって感じで強行したんですが、こんなもん、社会一般からすれば導入するのが常識なんですがね。まぁ、日本人の高校でもコミュニケーションを重視した英語教育へと変更され、4技能を評価する試験を実施するようになったとき、反対勢力、分かりやすく言うと能力が低い英語教師たちが猛反対したそうですが、そういう輩に教師を名乗る資格がないということですよね。
日本語能力試験、偽造証明書だらけで問題になっています。
それに対し、日本留学試験(EJU)はオンライン管理なので偽造は無理だと言われています。
日本語能力試験も偽造証明書対策は、オンラインにすればいいだけでしょう。
英語圏の語学検定では、オンラインが常識で、会話の試験も行われています。
日本語能力試験もそうすればいいだけでしょう。
金が無いから出来ない?時間が無い?人手が足りない?
社会一般の常識で判断しましょう。
そんな奴には、何もする資格なんぞ無いんだってのが社会の常識です。
蕎麦屋が客に対して言いました。
「すみません。時間が無くて、金が無くて、人手が足りなくて、てんぷらそばはやってません。」
こんな蕎麦屋、潰れますよね?
時間が無くて、教室が無くて、人手が足りなくて、ロールプレイテストが出来ません!
時間が無くて、金が無くて、設備が足りなくて、会話のテストが出来ません!
こういう人たちには、日本語教師を名乗る資格がない、語学検定試験を実施する資格がない、ただそれだけでしょう。
もちろん、日本語の知識だけ無駄に多く持っていて、全く会話が出来ない留学生を作るのが目的なら、それはそれで構わないでしょうが、その手の語学教育が無駄でバカバカしいって、いい加減、世の中が気づいたんですよね。
ミミーたちが中学高校で受けた英語教育、どう考えても大学に入るためだけの教育でしたから。

もちろん、日本語の知識だけ無駄に多く持っていて、全く会話が出来ない留学生を作るのが目的なら、それはそれで構わないでしょうが、その手の語学教育が無駄でバカバカしいって、いい加減、世の中が気づいたんですよね。
ミミーたちが中学高校で受けた英語教育、どう考えても大学に入るためだけの教育でしたから。
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