中学生の英語の教科書を見てみましょう。



 私たちは中学高校と英語の勉強をして来ました。
 中学1年生では、be動詞を学習し、一般動詞、Can、現在進行形、過去形なんてのを学習したと思います。中学2年生では、不定詞、動名詞、分詞といった準動詞、さらに、接続詞、第3文型なんてのを学習したと思います。そして、中学3年生では、関係代名詞や受動態、現在完了形なんてのを勉強したと思います。
 懐かしいですね。

 さらに、高校生になると英語学習のレベルはアップしていきます。
 高校英語では、中学校の復習に加え、現在完了進行形、過去完了、未来完了、原型不定詞、関係副詞、仮定法、分子構文、…なんてのを学習したと思います。

 いかがでしょうか?

 さて、考えてみましょう。
 学校の英語の先生たちは、上記のような英語学習の『順序』を覚えており、学習指導要領、というより、教科書に対応した(学校関係にしか販売しない)教師用指導書を元に指導していきます。
なので、当然、中学2年生で『分詞』を学習するからと言って、高校生で学習する『分子構文』なんて教えたりしません。中学3年生で現在完了を学習するからと言って、高校で学習する現在完了進行形を教えたりなんてしませし、教えたらどうなるか、くらいわかっています。

 常識ですよね?
 けど、日本語教育になると、この手の常識が吹っ飛んでしまうようです。
 なぜでしょうか?

 簡単なことです。
 指導する人間の母国語が日本語だからです。
 指導する日本語教師の思考言語が日本語だからです。
 つまり、日本語教育について何も知らないのに、自分でも日本語を教えられると勘違いしているからです。
 だから、英語教育で言うなら高校生で学習する関係副詞を「関係代名詞をやるから」と言って中学3年生で教えるような真似を、日本語学習者に対して平気でやってしまうのです。
 そこで、日本語教師養成講座では、日本語を『外国語』として捉えるよう徹底的に指導します。
 日本語が母国語で、思考言語も日本語の日本人からすればなんでもない日本語表現も、外国人からすれば外国語である日本語です。外国人の目に映る日本語を扱えるよう、日本語を客観的に見るよう指導されると思います。

 くどいようですが、日本人なら誰でも日本語が教えられるなんて思わないでください!
 養成講座を出てちょっとばかし知識をつけたからって、日本語が教えられるなんて思わないでください。
 初級の授業を聞いていると、語彙コントロールが出来ない日本語狂師の、なんと多いことか!
 在職年数が長いってだけで、出鱈目な指導する(自称)ベテラン日本語教師の、なんと多いことか!

 授業前準備で、既習語彙と未習語彙、既習文法と未習文法のチェック程度はしているのでしょうが、いざ授業となると、完全に消し飛んでしまうようです、…って、在職年数ばかりが長く、実力のない給料泥棒なんぞは、己が未熟を堂々とさらしているようなものですよ。
 ここらへん、教科書以外の質問をされたときにボロが出ちゃいますね。日本語教師の仕事は、『教科書を教える』ことではなく『日本語を教える』ことなんです。それが理解できない日本語教師に、語彙コントロールしろなんて土台無理な話なんでしょう。


 うさぎ団は、自称『東京湾の海賊』です(笑)。
 ミミーは、1級小型船舶操縦士免許を持っています。
 1級なので世界中どこにでも行けます。
 そして、屋形船や遊覧船等の商業用船舶を操縦するには、特定操縦免許が必要で、それを取得しなければなりません。けど、ミミーが免許を取ったとはずっと昔のことで、この間、免許更新した際、ちゃんと免許に『特定』の文字が書かれていました。つまり、特定操縦免許を取らずとも、屋形船や遊覧船を操縦できるのです!

 公認日本語教師を、これと同じ感覚で与えないでください!
 これまで教えてきたのだから大丈夫だ、なんて考えないでください!!
 国家資格としての公認日本語教師の資格を設けるというなら、経験者だろうが法務省告示校で認定されていようが、新しく試験を受けさせるべきだと思います。

 中学1年生に、原型不定詞なんて教える英語教師に、国家資格与えたりしますか?
 また、英文法をろくに理解していない英語教師に子どもを預ける親がいるでしょうか?
 日本語の文法をろくに理解していない日本語教師を雇う日本語学校は、数多くあるようです。

 相手が外国人だからと、平気で出鱈目が通じる業界ですが、国家資格くらいまともに扱ってほしいものだと考えるのは、ミミーだけでしょうか?
 法務省告示校(日本語学校)に在職中の人間に、無条件で国家資格を与えるような真似はしないでください。


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master mimi