子どもの頃、憧れて見ていた伝説の刑事ドラマに『太陽にほえろ』というのがあります。
ご存じの方もいらっしゃると思います。
そのドラマ、犯人は悪人なのですが、刑事たちは信念を持っていました。
それは、『悪いのは犯人ではない。犯人を創り出したこの世の中(社会)だ』というものです。
子どもの頃はそんなことピンと来ないで「何言ってるの?悪いのは犯人でしょ?」でしたが、この歳になると、その言葉の意味も良く分かります。
民主主義の大原則は、国民の不断の努力によって守られなければなりません。
それは、ただ政治体制を維持するだけに留まらず、よりよい社会を作っていく努力もさしていると思います。
犯人が悪い?
当たり前です。
犯罪を許す?
そんなことはありません。犯罪は罰せられるべきです。けど、そんな犯罪を生み出した社会を作っているのは、我々、国民一人ひとりです。犯罪をなくすための社会を作っていくのは、我々、国民一人ひとりの不断の努力です。ワイドショーで取り上げられる話題を面白半分に視聴し、無責任なことを言ってても、何も変えられません。
一人ひとりの努力なのです。
さて、私たち日本語教師にとって、どんな努力ができるでしょうか?
現在のコロナ禍での外国人留学生たちの状況、腹の立つこと、理不尽なことだらけだと思います。現場の皆さんならご存じかと思います。もちろん、中には、常日頃「学生のため!」と声高に主張しながら、問題が起きると知らん顔するような日本語狂師もいるでしょう。入管がらみの問題には一切関心を示さず、無視を決め込む方もいるでしょう。けど、冷静に考えた時、日本語学校の留学生は、連れて来た日本語学校にも責任があります。
また、日本語だけ教えればいい、なんてことは思い上がりで、遠く海を越えて異国の地にやってきた孤独な留学生たちの杖とも柱ともなり得る存在が日本語教師です。少しでも彼らの力になってあげるのが、日本語教師として、否、民主国家の人間の一人としてすべき使命ではないでしょうか。
住宅から冷凍鶏肉30羽分、群馬 ベトナム人13人逮捕
この事件、本当にやるせないですね。
住宅から冷凍鶏肉30羽分、群馬 ベトナム人13人逮捕
この事件、本当にやるせないですね。
帰国したくても帰国できない。
生活したくともお金がない。
働きたくとも在留資格がない。
そんな行き場を失った外国人たちが犯罪に走るのは目に見えていることです。
日本人でさえ犯罪や自殺に走っているのですから、尚更でしょう!
犯罪行為は許されるものではありません。
けど、外国人がらみの犯罪が起きない社会をつくるために、日本語教師には何が出来るでしょうか。
ふと、ミミーは、そんなことを考えてしまいました。
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