大学入試『共通テスト』の出願が始まりましたね。
これは2020年度の教育改革の目玉のひとつになります。
今回の教育改革では、『既習の基礎知識を使って、初見の問題に取り組む能力』を身に着けることが求められていきます。それはいったい、どのようなことでしょうか?

簡単な例を上げますね。

IMG_1860
 (現在の日本橋)

問題:江戸時代、江戸の日本橋を起点に五街道が整備されました。そして、その五街道には宿場町が設けられ、発展していきました。その発展した理由を政治的側面から論述しなさい。

どんな答えが考えられるでしょうか?
問題文はこれだけです。これだけの情報から考えます。しかも、『初見』を前提としています。
下へ読み進める前に、まずはあれこれ連想してみてください。

五街道。
私なんかは地元ですのでやはりすぐ『東海道』を連想します。
東海道の宿場町、すぐに東海道五十三次を連想します。
品川→川崎→神奈川→程ヶ谷(保土ヶ谷)→戸塚→藤沢……
神奈川は開国の関係で港町の横浜になっていますが、東海道線普通列車の停車駅ですね(笑)?
問題で問われているのはそれら宿場町が発展した理由です。それも政治的側面から論述しなければなりません。既習の、つまり、知っている知識を総動員して答えるのです。
そして何より『初見』が大前提ですから、聞けば『なるほど!』となるお話を、何も聞かずに自分の力で解かなければならないのです。



どんな答えになるでしょうか?



はい。
江戸時代のお話ですので、『参勤交代』が関係してきます。

徳川三代将軍家光が武家諸法度の中で定めた参勤交代、大名が領国と江戸とを1年おきに往復する制度のこと。大名たちに1年おきに江戸へ出仕させた制度です。
その際、江戸との往復で『大名行列』なんてのが出来ました。
prm1910150002-p1

その大名行列、もちろん江戸時代ですから徒歩で国元と江戸を往復します。何日間もかかります。その行列に参加した連中、夜はどこに寝泊まりしたんでしょうか?
そう。
それが宿場町なんですね。
『参勤交代』が、五街道の宿場町発展と大きくかかわっていたのです。


五街道宿場町、これは知識として知っています。
参勤交代大名行列、これも知識として知っています。

けど、知っているだけではただの『暗記馬鹿』に過ぎません。問題を読んで解くとき、その知っている知識を使って解答する、それが今回の教育改革で求められるようになる能力です。つまり、知識を持っているだけの人間ではなく、学んだ知識を使える人間を評価するのがこの教育改革の最大の目的であり、入試制度の改革なのです!!…って、こんなこと、私立の中学、高校、大学、さらには上位大学の私費留学生入試では、とっくの昔から行われてきたことなんです(笑)。


イマジン!
日本語教師になるには、文化庁のお墨付きのある『日本語教師養成講座』を修了するか、『日本語教育能力検定試験』に合格するかしなければなりません。見方を変えるなら、養成講座を修了するか検定に合格するかすれば日本語教師を名乗ることができます!
けど、前述の『宿場町の発展』問題と同じです。
日本語教師養成講座や日本語教育能力検定試験に合格するために学んだ知識を使えなければ、まともな日本語教師と呼べるわけないでしょ!!!!

最近の高校生の間では、使えねぇインチキ野郎のことを「なんちゃって〇〇」と言うんだそうです(笑)。
そのレベルで表現するなら、『日本語教師養成講座の修了証』『日本語教育能力検定試験の合格証』は持っていて知識はあるけど、その知識を使えない日本語教師のことは『なんちゃって日本語教師』となるでしょう(笑)。

けど、私はこう呼びます。

日本語師!

と。
現実社会を見れば、知識があるだけでその知識を使えない人間のなんと多いことか!!

その危機的社会状況を打開するために、今回の教育改革が行われるのです。『センター試験』から『共通テスト』へ移行する際、頭の悪い人たちが英語の4技能やら他科の論述試験やらを潰してくれましたが、この流れは変えられないでしょう。


うさぎ団を応援してください!
下のランキングにクリックをお願いします。
人気 blog ランキング / にほんブログ村


master mimi