東京ではそろそろ10月生の在留資格申請結果が出ているかと思います。
ツイッターとかでの呟きなんか見る限り、どこも大変なようですね。

さて、入管の締め付けが厳しくなって久しいですが、学生が来ない場合、学校は成り立ちません。また、現地で熱く営業して学生を集めても、在留資格がもらえなければビザは発給されません。

学校の経営が苦しくなって倒産した場合、いったい誰のせいなのでしょうか?

私が新人の頃、(歳がバレますが)上海事件の余波を受けて未だ日本語教師就職氷河期でした。大学生の就活ほどではありませんが、私も日本語学校に雇ってももらうのに大変苦労した時期でした。
そんな中、拾ってくれた日本語学校でも、始めは事務員として雇おうと考えていたようです。その学校で日本語教師デビューして以来、はじめの頃は入管よりも営業との戦いでした(笑)。

「ダメな学生を連れてきた奴が悪い!」
「いや、日本語教師の指導が悪い!」

…だの。
これはどこの学校でも同じでしょうか(笑)?

私がデビューした学校でのこの問題は解決しました。
最終的には日本語教師が能力試験、及び、進学の『実績』を出し、『実績』を出せば当然営業も楽になり、評判を聞けばよい学生も集まっていきます。その『実績』を出すまでが大変なんですね、というより、面白いんでしょうね。
けど、その実績も、2003年あたりの『外国人犯罪者キャンペーン』の締め付けを食らいました。
他の学校に比べれば大したことなかったかもしれませんが、それでも学生が減ったのは言うまでもありません。
留学生10万人計画のピークの時は(在留)資格変更(就学生→留学生)の際、出席率の提示すら求めないほど緩かったのが、あっという間に締め付けで厳しくなりました。
海外で営業が熱く留学生を集めたところで、在留資格が降りなければ学生確保などできません。
どこの学校も、これで学生数を減らし、閉校したところの噂も耳にしたほどでした。



でもって、ここへ来て入管の締め付け。
今までは学生を集めりゃポコポコ在留資格が降りていたのに、今や下りない。
10万人計画の頃と同様、どんなに熱く学生を集めても、どんなにたくさん学生を集めても在留資格が降りない。
『今まで下りていたのに、急に下りなくなった』が正しいでしょう。

これは100%『政策』の問題でしょ?
現場の人間の判断でどうこうできることではありません。
営業担当や日本語教師の問題ではありません。

世の時流を読め?
それは経営者の仕事。
損得勘定すること、金勘定することだけが経営者のすることではなく、社会の流れ、世界の流れを見て方針を判断することが経営者の仕事でしょ?
現場の人間にどうこうできる権限はないでしょ?
勘違いしないでね。

日本語教育に情熱をかけ、お金を貯めて一念発起して日本語学校を作った、こんな学校、どれほどあるでしょうか?そういう経営者なら時流が読めたことでしょう。けど、残念ながら少ないんじゃないでしょうか。
新規に立ち上がった大抵の日本語学校は、留学ブームのにおいを嗅ぎつけ金儲け優先で立ち上げた、なんてのが落ちじゃないでしょうか。
程度が分かりますね。
儲かると思ったけどそれほど儲からない。そして、ここに来てこの締め付け…。
どれほどの学校が消えていくんでしょうか?

…って、これくらいにしておきましょう(笑)。
これ以上の主張は、『うさぎ団』がもっと大きくなってから(笑)。



うさぎ団を応援してください!
下のランキングにクリックをお願いします。
人気 blog ランキング / にほんブログ村



master mimi