次に、外国人特別選抜にについて、どのように選抜されるのか、お話いたします。
前述のとおり、全大学共通のルールというものは、試験に限っては特にありません。大学により様々な方法で選抜されます。それらを種類分けすると、
まず、書類選考で選抜される大学があります。
次に、当然、試験で選考される大学があります。

ひとつめの書類選考については、大学が要求する書類を提出する必要があります。
例えば、成績・出席率の証明書、また、経費支弁などの証明書といった具合です。
そして、日本留学試験の成績、これは特に注意してください!大学によって、また、学部によって、指定する受験科目数が違いますので、事前にしっかりと確認してから提出しましょう。
その他日本語能力の証明として、大学が書類を求めてくる場合がありますので、こちらも確認しましょう。

という具合に、ここまでの書類なら、法務省告示校の留学生でしたら何とかなるのですが、問題は次からです。
大学によっては英語の外部試験の証明を求めてきます。しかも、厳しい大学では〇点以上、と言った出願基準を設けてきます。
そして、推薦状。これで進学をあきらめる留学生がかなりいます。というのも、この推薦状、大学によっては法務省告示校、いわゆる、日本語学校の日本語教師の推薦状で構わないところもありますが、母国の出身高校、出身大学の先生の推薦状を求めてくる大学もあるのです。しかも、2人以上、なんて大学もあるほどです。
そして最後、極めつけは志望理由書。これを甘く見る外国人留学生が大勢いますが、誰かの志望理由書をそっくり真似して提出しても相手にされません。試験選考がある場合、その志望理由書を元に面接試験が行われますから、徹底的に圧迫質問をしてくる大学もあるほどです。

以上、大学が要求する書類に関する説明でしたが、薄々、お分かりかと思います。
もうこの書類を提出する段階で、足切りされているのです。書類を揃えられるかで、合格不合格が決まってしまうのです。

私は日本人の予備校でも受験指導をしていますので、日本人の入試事情を知っています。
日本人の入試で25倍の倍率がついたある大学のある学部がありましたが、同じ大学同じ学部の外国人入試の倍率は3.0倍でした。それもそのはず、この書類選考が厳しく、出願できる留学生をその段階で絞っていたからです。

これが特別選抜です。


次に試験選考を見ていきましょう。
といって、ご存じの情報ばかりかと思いますが、先ずは面接試験。こちら、注意してください。面接もあれば、面談を行う大学もあり、更には、学科、教科に関する知識的な口頭試問を行う大学もあります。ここら辺も事前に調べておいてください。

次に小論文試験と面接、このパターンが一番多い外国人選抜になります。
これに加えて、学力試験、特に数学か英語が多いですが、学科試験を加えている大学もあります。
で、これも多いのですが、日本語の試験と面接というパターン。ここで注意してほしいのは、ひとこと日本語の試験と言っても、明らかに日本人の現代文と同じような試験を課す大学もあれば、日本人の小学生が受ける中学受験タイプ、いわゆる、日本語の国語的な知識を試験する大学もあれば、日本語能力試験にそっくりな試験問題を出題する大学もあります。
大学によっては過去問題を閲覧できるところがありますので、ぜひ過去問題を入手して、どのような問題が出題されるのか事前に調べて、対策するようにしましょう!

で、最後の総合型選抜は、日本人と同じ枠で実施されますので、日本人の予備校でやっている対策をそのまんま行う方向で対策をするようにしてください。




うさぎ団を応援してください!
下のランキングにクリックをお願いします。
人気 blog ランキング / にほんブログ村


master mimi bl