これも大学の講習で学んだことです。
 出典を忘れてしまいました(泣)!

 明治時代初期、いわゆる、明治維新の頃。
 日本全国に学制がしかれました。子どもも大切な労働力だった時代、働き手を学校に取られるとのことでいろいろと苦労した時代だったようですが、その頃のお話として印象深いのは子どもたちにとっての学校という存在でした。
 当たり前のことですが、当時はインターネットはおろか、ラジオもテレビも新聞も、ろくに手に入らない時代です。子どもたちが知る世界は自分たちが住んでいるところの周囲の世界、そこがすべての宇宙でした。そんな子どもたちにとって、全く新しい世界を教えてくれるのが『学校』でした。
 子どもたちだけではありません。その保護者たちからも驚きと尊敬の念をもって見られるのが学校でした。はじめの頃は働き手を奪われるとして猛烈に抵抗していた大人たちも、父ちゃん!母ちゃん!と呼んで悪さをする鼻たれ小僧たちが、ひとたび学校へ通い始めると、両親のことを「お父さん」「お母さん」と呼び、しかも挨拶までするようになる。その教育の成果を見た当時の親たちはどれほど驚いたことでしょうか。明治時代、学校の先生はまさに『先生様』であり、お寺の和尚さんより尊敬を集める、正に神様のような存在だったことでしょう。
 このような背景から、社会全体が『教育』というものに目覚めていきます。子どもたちを教育するということは、すなわち、未来を創ることであって、学校とは、子どもたちにとっていろいろな世界のことを教え、育ててくれる当時唯一の『メディア』でした。それも現在のような時代と違い、正に『輝くメディア』だったのです。
 現代では、ラジオやテレビ、新聞、雑誌、そして、インターネットと様々なメディアが存在し、情報が氾濫しています。そのおかげで、子どもたちは学校以外のところから情報が得るようになっています。こんな社会状況が現在の学校事情を生み出しているのは間違いありません。そのような状況から、現在の学校は、明治時代のような『輝くメディア』ではなくなってしまいました…。
 …って、これは一般の学校のお話なのでこれくらいにしたいと思います。


 では、日本語学校はどうでしょうか?

 私たち『うさぎ団』にとって、日本語学校は『輝くメディア』であるべきだと考えます。
 また、『輝くメディア』になれる場所だと思っています。
 もちろん、それは外国人留学生たちに対しての『輝くメディア』です。


 外国人留学生にとって『輝くメディア』とは、どんな場所でしょう?それは、もう何日も日本にいるのに、全く知らないでいる知識や習慣、そして、日本社会のマナーをきちんと彼らに教え、情報を与え、目覚めさせてくれる学校だと考えます。
 例えば知識で言うなら、私は日本留学試験の総合科目対策にかこつけて、日本の社会保障、特に『公的扶助』の話をしたりします。途上国から来た留学生はまず驚きます。中国・韓国あたりの学生だと全く違う反応をします。もちろん、彼らの国にも社会保障制度はありますが、日本の生の現実を教えると「嘘つき」呼ばわりされるほど驚いてくれます。彼らにとっては信じられないことのようです。それを啓蒙していくのです。

 では逆に、このような話を知らない留学生にとって、日本で学ぶ情報とはどんなことでしょうか?
 日本語学校に勤めて留学生たちの相手をしていると、意外なほど、いや、問題になるほど彼らには日本に関する知識が欠けています。もちろん、彼らの手のひらには世界中の情報が集まるモバイル端末があります。しかし、そこから得る情報は?ご経験のある日本語教師の方ならお分かりでしょう。日本に関する情報も彼らの言語で書かれた情報であり、日本人からの情報ではなく彼らの同胞からの情報です。そして、これは日本人も経験することですが、海外に行ってそこに住む現地人の話よりも、そこで出会った同国人の話を鵜呑みにし、信じてしまうのです。信じた相手が悪い人間なら、卒業間近、卒業後のビザ確保に必死になり、悪い同胞を信じて騙され、貯金を使い果たしてビザも出ず、涙ながらに帰国…。そんな悲劇を何度も見てきました。

 私たちは、来日したての留学生たちにきちんとこのお話をします。異文化の異国へ来てすぐは、どんなに意識していなくても緊張する毎日を送り、その中で出会った同国人を頼り、信頼してしまうと話します。どんな国にも良い人間もいれば悪い人間もいて、現地で出会った人間とは言え、良い人間とは限らないと教えます。だから、たとえ異国の人間であっても日本語学校の先生を信用し、また、国籍を問わず信頼できる人間を探してほしい旨、伝えます。決して自分だけで解決しようとせず、自分たちの国の人間たちだけで解決しようとせず、必ず日本語の先生(特に担任)に相談してほしいと…。

 でも、難しいですよね。
 そう簡単に信用してくれない学生の方が多いです。
 頭では理解できても、情緒的に同国人に気持ちを寄せるのが普通(多数派)だと思います。

 だからこそ!
 日本語学校は『ホーム』にならなければならないと考えます。
 『ホーム』になるために外国人留学生にとって『輝くメディア』でなければならないと考えます。

 外国人留学生にとって『ホーム』であり『輝くメディア』である存在の日本語学校、それこそ彼らの『日本社会への入り口』になるのではないでしょうか。



 人生を変えたくて
 自分を変えたくて
 幸せになりたくて

 故郷を離れ
 家族と離れ
 愛する人と離れ

 遠く、異国の地に降り立った…



 勉強とアルバイトの毎日
 ヘトヘトになって学校へ
 学校へ行けば、みんなに会えるから…
 だから、眠い目をこすって毎日学校へ行く
 決して先生から電話が来たからではない
 僕のホームだから…

 そんなある日、学校へ行くと何やら怪しい雰囲気!
 今日は10月31日?
 そんなこと、知らない。

 けど、学校、いつもと違う雰囲気だぞ!
 けど、先生たち、なんだかおかしいぞ!
 なんだか、いつもと違うぞ!!

 …か、海賊だぁ~!!


 中に入ると
 日本語学校が女海賊たちに占拠されていた!!

                      (実話です・笑)




 『ホーム』とは?

 『輝くメディア』とは?

  そして、

 『日本社会への入り口』とは?


 私たち『うさぎ団』は、日々、考えています!




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