ミミーが日本語教師をはじめて４年ほどすると『日本留学試験（EJU）』というのが出来ました。
もともとミミーは受験屋さんでしたので、すぐにその試験の分析（試行試験から）をしました。
そして、職員会議でこれらが議題に上がった時、日本語教師の皆さんは『日本語』を文法やら語彙やらで分析していました。同時に『総合科目』について、このような試験は必要ない！とか言ってました。
笑っちゃいますよね。
この人たちにとって日本語能力とは『日本語能力試験（JLPT）』のことなんです。
事前にその雰囲気を知っていたので、会議には資料を提出しました。
確かセンター試験の『化学』の穴埋め問題のコピーでした。
「この空欄に入る『にほんご』を教えて下さい。」
そう言うと、参加してた皆さんは、
「化学の知識がないから無理」
と言われてしまいまいた。全く持ってそのとおりです。
「では、知識ではなくここに書かれている日本語の意味を教えて下さい。」
誰も説明できません。予習（勉強）しなければ教えられない、と言うのです。
けど、外国人留学生たちはこれらの日本語が分からなければ、大学へ進学しても学問に支障をきたすのです。そのための試験です。
誰も説明できません。予習（勉強）しなければ教えられない、と言うのです。
けど、外国人留学生たちはこれらの日本語が分からなければ、大学へ進学しても学問に支障をきたすのです。そのための試験です。
そう。
つまり、日本留学試験（EJU）の試験すべてが日本語の試験でもあるのです！
科目試験は英語でも受験できますが、それを知っている大学では『英語受験不可』としています。
恐ろしいことに、こういった外国人留学生の進学に関する知識がない日本語教師が大勢いて、中には『日本語能力試験（JLPT）』に合格しなければ大学へ進学できない！なんて出鱈目な指導をしている日本語教師もいます。
よく調べてみましょう！
日本語能力試験（JLPT）を出願条件にしている大学・学部がいくつありますか？
ほとんどの大学が、日本留学試験（EJU）を出願条件としていますよ！
かつてミミーは外国人留学生分野でミドル・インフルエンサーでした（モバイル対応に遅れて今じゃ検索が下がっちゃいましたが）。そのサイトにたくさんの相談が寄せられていました。中でも前述の話、
「私の日本語学校の先生は、日本語能力試験（JLPT）に合格しなければ大学へ進学できないと言いました。けど、合格したのに、どこの大学にも出願できません。日本留学試験（EJU）が必要だと言われました。どうしたらいいですか？」
と言った相談が数多く寄せられました。
返事はひとつ、
「その指導をした日本語の先生に言ってください。」
です。
だって、もうそうなったら手遅れですから。その指導をした日本語教師を信用した君が悪い。
留学生10万人計画の頃、こういう出鱈目な日本語学校がたくさんあり、中国人有志達が留学生専門の学習塾を開きました。今では大盛況だそうです。実は、その設立メンバーには、ミミーの学生だった中国人もいます。…って、ミミーも誘われたんですが、他で忙しかったので断りました。
そう。
今、中国人留学生は日本語学校なんぞアテにせず、学習塾に通う背景には、そんな事情もあったんです。
そして恐ろしいことに、留学生30万人計画の時、そう、ネパール・ベトナム留学生ブームが起きた時も同じだったそうです。金儲けに走った連中が、低質な日本語学校が乱立させ、その結果、進学指導も出来ない教務主任が何人も誕生し、前述のような出鱈目な指導をはじめたそうです。
歴史はくりかえす、ですか…。
今回の類型化では、徹底してそういう無責任な学校、及び、教師を排除してほしいものです。
こういう輩には、必ずや神罰が下るでしょう！！
こういう輩には、必ずや神罰が下るでしょう！！
さて、そろそろ日本留学試験（EJU）の出願時期が近づいてきます。
国内での出願期間は2月13日（月）～3月10日（金）です。
大学へ進学するなら日本留学試験（EJU）は必ず受験しなければなりません。
また、日本語能力試験（JLPT）にこだわって両方受験しようものなら、二匹の兎を追いかけて、一匹も捕まえられないなんてことになりかねません。
留学生にとっては決断の時期が近付いているのです。
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