今回の題名のような質問を多々受けてきました。

 留学生「先生、文化って何ですか?」

 外国人留学生だけでなく、日本人受験生からもこんな質問を受けます。
 それに対し、みなさんはどんな返答をなさるでしょうか?
 ここでは私流の説明を紹介させていただきます。

 外国人留学生に説明する場合、『文化』とは…なんて重く難しい文献からの引用では納得しません。日本人受験生なら『分かったつもり』になって黙ってしまうのですが、外国人には具体例を出して説明します。その具体例とは、

 『孫は優しい

 人間が生きていくうえで食べ物から摂取する栄養分の区分けに『5大栄養素』というものがあります。

 ①糖質
 ②たんぱく質
 ③脂質
 ④ビタミン
 ⑤ミネラル
  (※参照:TANITA 健康の作り方

 これは『栄養学』でいう話で、言ってみれば全人類に共通する『科学』のお話です。
 もちろん外国人留学生の場合、これらの日本語の意味を説明しながら話を進めるのですが、対象が成人ですから、日本語の語彙学習という意味でもよろこんで聞いてくれます。
 そして、これらの意味を確認した後、前述の『孫は優しい』の話をします。

 『孫は優しい』とは、

 :豆
 :ゴマ
 :わかめ
 :野菜
 :魚
 :椎茸
 :芋
  (※参考:オリーブオイルをひとまわし

 頭文字をとって並べて言葉にした、日本の昔からの食事の『合言葉』です。
 これが『文化』だと説明します。

 『科学』とは全人類に共通する物事、どこの国でもどの民族にでも共通する普遍的な事柄を科学と呼んでいます。『科学』でいうところの5大栄養素は、摂取しなければ人間自体、死んでしまいます。だから、どこの国でもどの民族でも全人類共通の栄養素を摂取しています。
 では、その摂取する方法は?
 その摂取方法の違いを『文化』だと教えます。
 この例ではいわゆる『食文化』に当たるのですが、日本では『孫は優しい』で摂取してきた。
 人類共通の栄養素を日本食では昔からこの『孫は優しい』で摂取してきました。
 人類共通の『5大栄養素』、その摂取方法は国によって違います。
 中国ではどうやって摂取していますか?
 モンゴルでは?
 ベトナムでは?
 ネパールでは?
 …では?

 …こんな話をすると納得してくれます。
 『科学』は人類普遍の法則であって、国によって民族によって違っていたら科学とは呼びません。けど、その普遍の法則をどのように扱うか、それは国によって民族によって違います

 その違いが『文化』だと思います。


 …って感じで説明します。
 もちろん、これは私流の説明で、いろんな説明の仕方があると思いますし、この私の説明に疑問をお感じになられる方もいらっしゃると思います。でも、もし疑問を感じる方がいらっしゃったら、ぜひ『文化』をどのように捉え、どのような方法でご説明になっているか、具体的に教えてください。
 なかなか皆さん、説明には苦労なさっているようです。

 ぜひ、ご参考にしていただければと思います。



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