『1番になりたかったですね。僕はナンバーワンになりたい。オンリーワンになりたいとか甘いこと言ってるヤツが大嫌いなんで』

 これは野球で有名なイチロー選手の名言です。けど、これはこの選手の哲学であって、誰も真に受ける必要なんてありません。こんな言葉を真に受けないようにしましょう、というより、この手の話はよく考えてから受け止めましょう!

 オンリーワンって言うと『世界に一つだけの花』を思い起こします。
 この歌がヒットした時、私はこのオンリーワンという言葉から『意味も分からず競争ばかりしてると大切なことを忘れるよ!』というメッセージを受け取りました。もちろん、これは私の受け止め方ですのでそれこそ人それぞれですが、この受け取り方の背景には『本当はやりたくもない競争を強要され、その中でナンバーワンを目指せ!』という、戦後日本が行ってきた『モノ言わぬ優秀な労働者(商業使用人)を育成するための教育』の存在がありました。


 例えば、ニンジンの早食い競争に参加したとします。
 その中で鼻息を荒くしながらナンバーワンを目指している奴がいたら、私的にはドン引きです。
 ぶっちゃけ、ニンジンは嫌いではないですが、早食い競争を強要されたら私なんぞ『落ちこぼれ』確定でしょう(笑)。ニンジンは味わって食べるのが良いと思うからです。
 しかし、このニンジンの早食いを強要されたら?
 恐ろしいとしか言いようがありません。
 もっというなら、社会全体がこのニンジンの早食い競争の結果で人間の価値を決めるような風潮だったら?
 暗黒の世の中でしょう。
 でも現実は、まさにこのニンジンの早食い競争だったのです。
 オンリーワンを認めず、とにかくナンバーワンを目指させようと強要してきたのです。
 同じ物差しで人間の価値を決めてきたのです。

『別にいいじゃん!ニンジンの早食い競争に負けたって』
『いや、俺はナンバーワンになりたいんだ!オンリーワンになりたいとか甘いこと言ってるヤツが大嫌いなんで』

『別にいいじゃん!目でピーナッツを食べる競争に負けたって』
『いや、俺はナンバーワンになりたいんだ!オンリーワンになりたいとか甘いこと言ってるヤツが大嫌いなんで』

『別にいいじゃん!オナラに火をつける競争に負けたって』
『いや、俺はナンバーワンになりたいんだ!オンリーワンになりたいとか甘いこと言ってるヤツが大嫌いなんで』

 馬鹿か?こいつ。で笑い飛ばしましょう!
 『ナンバーワンを目指さなきゃ意味がない!』という強迫観念があったら、そんなものは捨ててちゃんと自分の頭で考えましょう!ナンバーワンにならなきゃいけない、こんな受け止め方自体意味がないのは上の会話例を読めばわかるはずです。

 そして、この名言とやらでイラっと来る方はおそらく『オンリーワンになりたいとか甘いこと言ってる』という部分かと思います。この勘違いに対し違和感を感じるんだと思います。

 はい。
 『オンリーワンになるのだって、努力が必要なんですよ』

 そう。
 この『オンリーワンを目指す』ということには『努力が伴わない』というニュアンスがありますよね?
 はい。
 かくいうイチロー選手だってオンリーワンでしょう。
 彼しか出来ないことをやっているわけですから。
 もしかして彼は、自分と同じになりたい人間が沢山いて俺はナンバーワンになったんだ、とでも勘違いしてるんでしょうか?

 オンリーワンになるのって、めっちゃ努力が必要なんですよ。
 

 ♪ そうさぼくらは~

 そう。
 嫌なことを無理やりやらされてそこでナンバーワンになることを強要されるのに、いいかげん『NO!』と言おう!…私はこんなことを『オンリーワン』から受け止めました、というより、そう受け止める方が普通だとさえ思いました。オンリーワンって言葉から『努力なんて意味がない』なんて受け止め方してたら、物事の本質を見落とします。

 イチロー選手の名言はプロ野球の世界の話しであって、そこで『オンリーワン』を目指しただけのこと。けど、競争して1番になる必要なんてない。1番にならなきゃ意味がないと考えるのもそいつ自身の『オンリーワン』。このイチロー選手の名言は、正に『モノ言わぬ優秀な商業使用人』育成のための教育で育てられ、『がたがた言わず黙ってご主人様にこき使われてそこでナンバーワンになれ(ナンバーワンになってご主人様の生活の向上と老後の安定のために貢献しろ)!』という発想を信奉するしか生きていく術が無くなった人たちに、勇気と希望を与えた名言として残っているのかもしれません。


 さて、日本語教師は決して競争すべきではないと、私個人は思います。
 内省的~の話しじゃないですが、この道に踏み込んだなら、誰かと競争して勝とうとする前に、自分自身と競争しましょう。けど、日本語教師として働く理由は『好きだから』で十分ですが、その好きとは、自分に笑顔を向けてくれる学生が好きだ、ではなく、学習者の日本語力を上げることが好きだ、であるべきなのは間違いないでしょう。時々、ここら辺、勘違いしている方がいて、実績も出せないのに『好きだから』で続けられたのでは、学校の経営的問題以前に、学習者たちもたまったもんじゃありません。

 っま、ここらへんの話は、おいおい書いていきたいと思います。







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master mimi